今週の写真
さて、前回は犬の糖尿病について述べましたが、今回は猫ちゃんの糖尿病についてです。最近当院では犬の糖尿病とともに猫の糖尿病に罹っている子の頭数も増えてきました。前回、1型糖尿病(インスリン依存性)とⅡ型糖尿病(インスリン非依存性)とがあって犬の場合はほとんどの場合1型糖尿病であると言いましたが、猫の場合はⅡ型糖尿病が多いです。Ⅱ型糖尿病が多いということは毎日のインスリン投与が必要なくなることも多いということです。実際にインスリンを投与し始めたのにも関わらずインスリンを投与する必要がない位飲水量が減ってきたということを何度も経験しています。しかし、そう言った運の良い子がいる一方でインスリンを継続的に投与しなければならない子もいます。糖尿病に罹ったにもかかわらず治療を怠り、血糖値のコントロールを放置しておくとどうなるかというと糖尿病性ケトアシドーシスという状態に陥り重篤で生死に関わってきます。そういう状態にならないようにするには①毎日のインスリン投与をきっちりする。②食事の管理をしっかり行う。③日々の飲水量を測定する。④インスリンの投与量が適切かどうかを時々チェックする。⑤ストレスの軽減に努める。などを考慮してください。④のチェックの方法ですが、人の場合はヘモグロビンA1cという検査結果の数値で判断しています。一方猫の場合は短期的な変動が分かり易いため糖化アルブミンを測定することによって判断します。犬・猫そして人の場合も同様ですが、一端糖尿病に罹ると日常管理が大変ですので、日頃から食事・睡眠・運動や生活習慣などを見直して罹らないようにすることが何よりも大切です!
それでは今週も当院で写真を撮った子たちの写真を掲載します。 写真を撮った方は是非お家のわんちゃんねこちゃんを探してみて下さい。
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