今週の写真
日本人の糖尿病患者数は、予備軍も含めると1000万人以上と言われています。年間医療費は約1兆2,000億円、年間死亡者数は約1万4,000人です。なぜこんなに患者数が増え続けてきたかというと①食事の欧米化②暴飲・暴食③食事の回数の減少④運動習慣の減少などが挙げられます。糖尿病には1型糖尿病(インシュリン依存性)と2型糖尿病(インシュリン非依存性)があり、1型は自分の過剰な免疫が膵臓の細胞を攻撃することによって起こると言われていて、2型は暴飲暴食などの生活習慣病から起こるとされています。人の場合90%以上が2型糖尿病です。一方犬の糖尿病にも1型と2型の2種類がありますが、犬の場合はほとんどが1型でインシュリン依存性です。したがって多くの場合、糖尿病にかかったワンちゃんは一生インシュリンを打ち続けなければなりません。犬の糖尿病の原因としては食事の偏り、肥満・運動不足なども要因に挙げられますが、発情ホルモンやストレスホルモンなども絡んでいて最終的に膵炎や膵臓の機能障害が起こり多飲多尿・食欲増進などの症状が出始めます。糖尿病が悪化すると合併症が起こります。よく見られるのは白内障です。それから膵炎や腸炎などの感染症に罹りやすくなり重症になると糖尿病性ケトアシドーシスといった命に関わる病気になることもあります。糖尿病は中年の犬、年齢では8歳以上で罹患率が上昇してくるので、特に中年になれば早目の健康検査が重要になるというのは人の場合と同様だと思います!
それでは今週も当院で写真を撮った子たちの写真を掲載します。 写真を撮った方は是非お家のわんちゃんねこちゃんを探してみて下さい。
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