今週の写真
ワンちゃん、ネコちゃんにとって異物誤飲はよくあることです。先程手羽先を2個食べたので吐かせてほしいと柴のワンちゃんがやって来ていました。私の経験では、梅干しの種、針、釣り針、手袋、ウレタン、ペットシートや食べてはいけない物(玉ねぎ・チョコレート・ぶどう)などなど異物の種類は様々です。先週体重5kgのポメラニアンがぶどうを2個食べたので吐かせる処置をして欲しいと来院されました。食べてからまだ1時間も経っていないということで注射による吐かせる処置をしたところ、幸いなことにすぐに吐かせることができました。すぐに吐かせることができて良かったと喜んでいる最中に電話がかかってきて今度は30kgもあるゴールデンがぶどうを2房食べたので吐かせてほしいとのこと、すぐに来院して頂きましたが、この場合は吐かせる処置は致しませんでした。犬にぶどうを食べさせてはいけない理由ははっきりとわかっていません。なぜならまだ原因物質が特定できていないからです。しかし、ぶどうを食べると調子が悪くなるのは間違いないようです。 犬がぶどうで中毒を起こすと、食べて数時間で腹痛や下痢、嘔吐をくり返すようになり、その後、腎不全を発症する場合があるそうです。 急性腎不全が悪化すると、高カリウム血症や、尿が体外に排出されなくなって尿毒症を引き起こし、最悪の場合、1日で命を落とすケースもあるそうです。ではどれくらいの量を食べたらいけないのか?ある報告によると1kgあたり3~32g、換算するとぶどう2,3粒だそうです。したがって前述のゴールデンは30kgもあるので、吐かせる処置をしなかったわけです。実際に後でお聞きしてみると頗る元気で全く問題なかったそうです。余談ですが、ぶどうの皮や干しぶどうであるレーズンを食べた場合にも中毒を引き起こす場合があり、ぶどうやレーズンを使用したパンやお菓子、ジュース、ワインなどにも注意が必要のようです。
それでは今週も当院で写真を撮った子たちの写真を掲載します。 写真を撮った方は是非お家のわんちゃんねこちゃんを探してみて下さい。
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