今週の写真

2023-06-03

京都大と早稲田大、米ハーバード大の研究チームが日本を含む世界35カ国の50～70歳の10万人超を調べたところ、「仕事をリタイアした人」は働き続けている人よりも心臓病のリスクが低いことがわかったそうです。これまでは仕事を引退すると心臓病リスクが上がるという報告が多数欧州で報告されていて、「引退は少なくとも心疾患リスクを引き下げることはない」「長く働いた方がよい」と考えられていました。この報告に対して疑問を持った京都大学の佐藤先生は、研究チームを立ち上げ、チームは、米国、欧州諸国、メキシコ、日本、中国、韓国など35カ国の50～70歳の10万6927人を平均6・7年間追跡し、就労状況と心臓病発症リスクなどの関係を調べました。そして、高血圧や糖尿病など個人の健康状態や年齢、性別、学歴、遺伝要因、各国の医療制度や労働市場の違いなどの影響を取り除く統計学的手法を使って分析しました。　その結果、仕事をリタイアした人は働き続けている人より心臓病のリスクが2・2ポイント低かったそうです。仮に日本の60代の就業者が全員引退すると、心臓病患者が約20万人減る計算になるらしい。このような結果を耳にするとこれから定年を迎えようとしている方にとっては少々悩ましい気分になるのではないかと思います。

それでは今週も当院で写真を撮った子たちの写真を掲載します｡写真を撮った方は是非お家のわんちゃんねこちゃんを探してみて下さい。

５月２９日（月）