今週の写真

2023-03-26

８０２０運動とは「８０歳になっても２０本以上自分の歯を保とう」という運動です。２０本以上の歯があれば、食生活にほぼ満足することができると言われています。そのため、「生涯、自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」との願いを込めてこの運動が始まりました。平成元年からこの運動が始まったのですから、もうかれこれ30年以上がたっています。ある歯科医のお話ですと、残念ながら現在の日本は【歯科医療後進国】だそうです。80歳時点で何本歯が残っているかを調査した国際的なデータがあり、それによりますとスウェーデンは20本。アメリカは17本。イギリスが15本。そして日本は、わずか8本だそうです。諸外国と比べて惨憺な状況らしいです。男女の平均寿命では全世界トップクラスでありながら、歯はズタボロの状況で、逆にこの数字を上げれば、平均寿命や健康寿命もさらに上げられる可能性があります。歯周病菌のひとつであるPg菌は、認知症の原因となるベータアミロイドとの関わりが指摘されてます。さらに歯が悪いと口の中の細菌が気道から肺に入り、誤嚥性肺炎を起こす可能性が高くなります。また、歯を失うことで噛む力が弱くなったり、唾液の分泌が減ってきたりすると、口の中の善玉菌の割合が減って悪玉菌が増え、脳梗塞や心筋梗塞を起こす可能性も指摘されています。保険制度もあって、歯医者さんも多いのに【歯科医療後進国】になるのはなぜでしょうか？その理由が面白いというか、えっというびっくりするような理由なのです。諸外国、特にアメリカやイギリスは歯の治療費が高額なので、歯を一人一人が大事にするというのです。虫歯1本の治療が何万円もするので、虫歯にならないよう予防しようと努力するのだそうです。日本なら保険を使えて数千円で済むので、何度でも気楽に歯医者へ通院しょうと考えます。その根性がダメなのだそうです。予防医療に対してもっともっと日本人は真剣に考えなければならない、これが大切な結論のようです。

それでは今週も里親募集の欄をお借りして当院で写真を撮った子たちの写真を掲載します｡写真を撮った方は是非お家のわんちゃんねこちゃんを探してみて下さい。

３月２０日（月）