今週の写真
人生100年時代と言われるようになりましたが、長生きするためにはどうすれば良いか?気にかかる命題です!体力の衰えと医療費には相関関係があるらしい。体力の衰えはすなわち筋力の衰えとほぼ同義語であることから筋力を維持するにはどうすれば良いか?年齢を重ねるにしたがって筋肉量は落ちていくものです。30歳から80歳までに普通の方で何もしなければ筋肉量は約50~70%になるそうです。特に75歳になり後期高齢者の仲間入りをすると顕著に筋肉量が落ち始め、ペットボトルの蓋が開けられなくなったり、何気なく手に持っていたモノを落としてしまったりと、日常生活に支障が生じることも出てくるようです。筋肉の役割として①体を動かす「エンジン」の役割を担っています。「立つ」「歩く」「しゃがむ」といった日常的な動作は、筋肉があってこそできるのであって、心臓の鼓動や横隔膜の呼吸運動、コミュニケーションのための発声も、筋肉の収縮によって起こります。筋肉は、私たちの生命を維持する土台ともいうべき存在なのです。 ②次に「ストーブ」としての働きがあります。恒温動物であるヒトは、常に体温を一定に保つために自ら熱を生み出す必要があります。それには「ふるえ熱産生」と「非ふるえ熱産生」の2種類があり、前者は寒くなると体がガタガタと震える場合などの熱産生で、筋肉の収縮によるものです。そして後者は、体内でエネルギーを消費することによる熱産生で、そのうちの6割は筋肉のエネルギー消費によって生み出されています。 ③筋肉は体内に水をためる「ダム」の機能も果たしています。人体の約6割は水分といわれていますが、そのうちの約8割は筋肉がため込んでいます。つまり、筋肉が少ない人ほど脱水症状を起こしやすくなるわけです。そして脱水状態が続くと、血栓ができる危険性が高まり、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こしやすくなってしまいます。④さらに近年では、筋肉がホルモンを分泌する役割にも注目が集まっています。筋肉が収縮することで作られるホルモン様の活性物質を総称して「マイオカイン」と呼び、100種類以上あることが報告されています。そのひとつの「IL-6」は脂肪に働きかけて分解を促す作用があり、肥満防止や動脈硬化予防が期待できます。 そのような様々な役割を果たしている筋肉ですが、85歳からでも鍛えられるというから朗報です。東大学名誉教授の石井先生によると高齢者にはスロートレニングが有効だそうです!ここで重要なことは動きはスローながら絶え間なく滑らかに筋トレの動作を繰り返すことだそうです。具体的には、4秒かけて沈み、4秒かけて上がるというスロペース・スクワットで、筋肉を緩ませることなく滑らかに上下運動を繰り返す。1セット5~8回を3セット。これを週2、3回行うことで十分な効果が得られるそうです。筋肉量が何もしなくても落ちない若者ならともかく、高齢者は何らかのトレーニングが必要なようです。
それでは今週も里親募集の欄をお借りして当院で写真を撮った子たちの写真を掲載します。 写真を撮った方は是非お家のわんちゃんねこちゃんを探してみて下さい。
10月11日
10月12日
10月13日
10月14日
10月15日