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歯医者に行くと虫歯治療に水銀が使われているから良くないと言われる。何が良くないのか自分なりに調べてみると金属アレルギーになる可能性があるから良くないらしい。かつて(19970年代まで)日本の歯医者さんでは虫歯治療の詰め物として水銀が含有しているアマルガム合金を使用していました。現在ではアマルガム合金よりもっと良い詰め物が沢山開発されて使用されています。しかし良い詰め物と言えども金属アレルギーを無くすことは不可能なようです。金属アレルギーを起こしやすい金属で代表的なのがニッケル・コバルト・水銀・クロムといわれる金属です。 逆に起こしにくい金属は、金・銀・プラチナ・パラジウムなどですが、起こしにくいと言われている金属でさえでアレルギーになる人もいます。
この度、 東北大学加齢医学研究所のチームは札幌医科大学や東北大学薬学研究科と共同で歯科金属アレルギーの発病メカニズムを解明しました。これまで歯科金属アレルギーの原因は、歯科金属で活用されるパラジウムが一因だと推測はされていたのですが、その発生メカニズムは謎でした。 では、解明されたメカニズムはどのようなものなのでしょうか? 歯科金属による治療には、パラジウムが比較的多く使われています。その要因の1つには、保険適用も可能だという理由もあります。このパラジウムは、材料的に比較的安定している貴金属です。しかし、酸性の食物や口内に残った食べ物の分解、口腔細菌の代謝産物によって、パラジウムは溶け出していくものだそうです。 溶け出したパラジウムはその後、口の中の歯茎などの皮膚に浸透していきます。そして体内のあらゆる場所にある樹状細胞がパラジウムにさらされると、MHCという免疫反応に寄与する遺伝子複合体が細胞内に輸送され、MHC上の抗原ペプチドが病原ペプチドに置き換わり、アレルギー抗原となります。そうなるとアレルギー性T細胞(T cell)が活性化し、パラジウムアレルギーが発病するというメカニズムだそうです。 ちょっとわかりづらいメカニズムですが、貴金属アレルギーは嫌だという方にはセラミックやジルコニアなどの歯科材料を使ってもらえば問題はないでしょう!しかし、これらの歯科材料は保険は使えず、高価なのが難点です!
それでは今週も里親募集の欄をお借りして当院で写真を撮った子たちの写真を掲載します。 写真を撮った方は是非お家のわんちゃんねこちゃんを探してみて下さい。
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