今週の写真
さる痘ウイルスなるもの何ぞや?時々ニュースで報じられているさる痘という感染症、天然痘という言葉はほとんどの人が聞いたことがあるというでしょう!しかし、私も含めてさる痘なる感染症のことを知っていた方は皆無に等しかったと思います。天然痘は1980年に絶滅宣言が出されました。天然痘の歴史を紐解くと古くは平安時代には記述があり、その頃からずっと痘瘡と呼ばれてきましたが、1830年に長崎大村藩の書物に天然痘という記述が日本で初めて使われたそうです。天然痘は感染力が非常に強く、致死率も20から50%と高く、人々に恐れられていた感染症でした。運良く死なずに治癒したとしても痘痕(あばた)という跡が残ってしまいます。そう”あばたもえくぼという諺は天然痘由来なのです”。世界史の観点から捉えると古くはエジプト王朝のミイラに痘痕の痕跡が見られ、世界中の各地で流行が見られました。18世紀後半にイギリスのお医者さん、エドワード・ジェンナーという人が自分の子供に牛痘ウイルスが付いた液を植え付けて病気の発症を防ぐ実験を行ったということはあまりにも有名な史実です。(実際には使用人の子供だったのですが…)ついに天然痘のワクチンが開発され、人類はその脅威から解放されることとなるのです。さる痘は天然痘に似たウイルスです。最近カナダや米国、欧州などで感染報告されていますが、今のところ日本には確認されていません。しかし「サル痘」が日本に入ってくる可能性について、感染症に詳しい医師によると、「感染した動物が国内に持ち込まれ、また感染者が入国してヒトからヒトへ感染することも考えられる」とのことです。 また、国立感染症研究所も、「アフリカから輸入された動物を介して、日本国内で感染者が発生する可能性は否定できない」としています。 サル痘は、「新型コロナのように感染者が急増することはない」とみられていますので、過度に恐れる必要はないと思います。
それでは今週も里親募集の欄をお借りして当院で写真を撮った子たちの写真を掲載します。 写真を撮った方は是非お家のわんちゃんねこちゃんを探してみて下さい。
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