予防シーズン到来!ノミダニの恐怖…
桜が散って、お花見シーズンが終了致しました。
さて、これから厄介になるのがノミダニです。
春は予防シーズン。
混合ワクチン、フィラリア予防に並んで、
ノミダニ予防も重要です。
ノミダニが犬猫に寄生すると何が起こるでしょうか?
※皮膚症状
ノミダニは皮膚へ直接影響しますので、多数
寄生してしまうと皮膚炎を起こします。特に
ノミは寄生すると痒いです。掻きむしるうち
に皮膚が荒れてしまいます。体質によっては
アレルギー性皮膚炎を引き起こす原因になる
こともあります。ノミやダニは、蚊と同じ
ように動物の血を吸って生きていますから、
多数寄生して血を吸われれば、当然貧血に
なります。実際にノミ寄生によって重篤な
貧血状態になったダックスフントを見たこと
があります。
(輸血によって助かりました。 😛 )
※病気の媒介
ノミダニが直接引き起こす症状よりももっと
怖いのが、媒介による病気です。ノミは瓜実
条虫という寄生虫を媒介することがあります
一方ダニでは貧血の原因となるバベシア病や
ヘモプラズマ病、人に移るライム病や日本
紅斑熱、最近愛媛でも死者が出ている
SFTS(重症熱性血小板減少症候群)など
、重篤な病気を媒介することが多いです。
ノミダニの予防は、ただ単に寄生を予防する
だけでなく重篤な病気を予防する目的も
あるのです。
★ではいつからいつまで予防すれば良いか?
飼い主様よりよく聞かれる質問です。
もちろん金銭的余裕があれば1年中予防した
方が良いに決まっています。
一般的にノミは活動が活発になる春先の今頃
から12月初め頃までがお勧めです。
(ノミは寒くなると冬眠する)
ダニは冬眠しないので地域によっては年中
投与が必要かも知れません。ただダニに関
しては余り生息していない地域もあるので
一概には言えません。
特にバベシア病が出る地域ではダニ対策を
しっかりしなければなりません。