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犬・猫の平均寿命は何歳位なのか?飼い主様との何気ない会話の中で【犬は17歳・18歳まで生きるのか?】、「猫の寿命は17歳・18歳位でしょうか?】などの質問をされることがよくあります。時には【20歳位まで大丈夫か?】などと聞かれることもあります。裏を返せば、飼い主様はその位の年齢まで生きて欲しいという願望の表れかも知れません!果たして犬・猫の平均寿命はどのくらいなのか?最近新しい研究データーが発表されました。米国において2013~2019年までの7年間に及ぶ犬と猫の医療記録データを用いて、大規模な平均寿命調査が実施されたとのことです。調査対象となったのは、犬が1300万頭、猫が240万頭です。調査の結果、全犬種の平均寿命は12.7歳、雑種犬も12.7歳、全猫種が11.2歳、雑種猫が11.1歳でした。 犬種別では、小型犬の平均寿命が最も長く13.5歳、次いでトイ犬(とても小さい犬種)が13.3歳、中型犬が12.70歳、大型犬が11.5歳、超大型犬が9.5歳と、体格が大きくなるほど平均寿命が短くなる傾向が明らかとなりました。 性別による違いも見られ、雌犬の平均寿命は12.8歳、雄犬が12.6歳と、雌の方がわずかに長寿でした。猫では、その差がより顕著で、雌猫が11.7歳、雄猫が10.7歳と、約1歳の開きがありました。 肥満度合いを示すBCSでは、理想的とされるBCS 3の犬の平均寿命が13.2歳と最も長く、過体重(BCS 4)の13.1歳がそれに続きました。一方、肥満(BCS 5)では11.7歳、低体重(BCS 1)ではわずか1.5歳と、大幅に平均寿命が短くなることが分りました。 猫でも同様の傾向が見られましたが、興味深いことに過体重(BCS 4)の猫の平均寿命が13.6歳と最も長く、理想的(BCS 3)の12.2歳や肥満(BCS 5)の12.6歳を上回りました。また、低体重(BCS 1、2)の猫は、年齢に関わらずほぼ一定の短い平均寿命(BCS 1が約1.4歳、BCS 2が約2.5歳)でした。 調査期間中の推移を見ると、犬猫ともに平均寿命が年々伸びる傾向にあり、13~18年にかけて全犬種で1.3カ月(0.93%)、全猫種で2.6カ月(2.01%)ずつ増加しています。その要因としては獣医療技術の進歩や、飼い主のペット健康管理意識の高まりなどが挙げられると思います。人の場合でもちょっと太り気味の方が長生きすると言われていますが、猫ちゃんの結果と一致しているのが興味深いところですね!
それでは今週も当院で写真を撮った子たちの写真を掲載します。 写真を撮った方は是非お家のわんちゃんねこちゃんを探してみて下さい。
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