愛媛県今治市の動物病院 善診堂

秋の果物、柿・みかんに続きまして今回はリンゴです。リンゴに関しては、「1日1個で医者いらず」（英国）、「毎日のリンゴ1個は、医者の費用を節約できる」（スペイン）ということわざがあります。近年、リンゴに関する研究が進んだ結果、リンゴがもたらす健康効果は私たちが思っている以上に大きいことがわかってきました。現代人の食生活は内臓脂肪が蓄積しやすく、体に内臓脂肪が蓄積すると、高血圧や高血糖、脂質異常といった生活習慣病を引き起こすだけでなく、動脈硬化が進むことにもなり、狭心症や心筋梗塞、認知症、がんといった怖い病気への引き金にもなるといいます。 　そんな内臓脂肪への対策として１日の始まりの食事である『朝食』にリンゴを取り入れることが身体にはすこぶる良いらしい。リンゴにはビタミンC、βカロテン、カリウムといった良質な栄養素のみならず繊維質も豊富に含んでいることがわかっています。したがって食事の初めに繊維質が豊富なリンゴを食べることで、血糖値の急な上昇を防ぐ効果が期待できます。それから豊富な繊維質は腸の健康に役立ち、便秘症の方には効果てきめんです。また、リンゴに含まれるリンゴポリフェノールは肺をきれいにしてくれる食材としても注目されており、気管支炎や喘息、肺がん、COPD（慢性閉そく性肺疾患）などのリスクを減らす効果が期待できるのだそうです。日本でのリンゴ生産量1位は青森県、2位は長野県、この２県だけで生産量全体の80％を占めています。また青森県をはじめ、日本国内では約2000品種が栽培されていて、ほぼ一年中おいしいリンゴを楽しむことができます。　この冬、積極的にリンゴを食習慣に取り入れ、医者いらずの生活を目指してみましょう！