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生活習慣病とは何なのか?以前は「成人病」という名称で、原因は加齢とともに発症・進行するものとされていました。しかし、実際は運動不足や飲酒・喫煙・不規則な生活など、子どものころからの生活習慣が原因となって発症することが分かり、最近では生活習慣病と呼ばれるようになったと書かれています。ここで問題にしたいのは『最近では』という言葉です。最近っていつなのか?調べてみると1996年に改称されていました。ということは30年近く前ということなので全然最近ではないですよね!生活習慣病と言われる病気には①糖尿病②肥満③高脂血症④高血圧症⑤心筋梗塞⑥脳卒中⑦肺癌⑧大腸癌⑨肝硬変⑩脂肪肝などが挙げられ多岐に渡っています。そのリスクとして【生活面】では①40歳以上である②20代の頃と比べて体重が10kg以上増えた③お酒をよく飲む④たばこを吸う⑤運動をあまりしていない⑥睡眠不足⑦ストレスがたまっている【食事面】では①炭水化物をよく食べる②脂っこい料理をよく食べる③濃い味付けの料理をよく食べる④甘いジュースをよく飲む⑤間食が多い⑥深夜の飲食が多い⑦野菜をあまり食べない。【運動面】では①移動は車が多い②運動をする習慣がない③一日の歩数は7,000歩未満が多いなどが挙げられます。その中の【運動面】で朗報があります。 【運動面】で生活習慣病が改善するという報告がありました。ではどのような運動をすればよいのでしょうか?毎日1万歩歩けばよいのでしょうか?実は「一日一万歩」を目標にダラダラ歩いてもほとんど効果がないそうです。通常、人がウォーキングをする場合、その強度は個人の最大体力の40%程度です。一方、体力向上に必要な運動強度は60%以上で、このレベルで運動すると動悸が起こり、息切れも起こります。したがって、ほとんどの人はこの強度でウォーキングをするのを嫌がります。 実は、このレベルの運動を実施しないと体力は向上せず、したがって生活習慣病の症状の顕著な改善効果が得られないのだそうです。ランニングマシンがあって1日30分以上、週3日以上実施すれば60%以上の強度が保たれ効果が現れるそうです。それではマシンを持たない人はどうすれば良いでしょうか?「インターバル速歩」というやり方を提唱している方がいます。この方法は、最大体力の70%以上に相当する早歩きと、40%程度のゆっくり歩きとを交互に繰り返すやり方です。そのやり方で、これまで7300名の中高年者を対象に5ヵ月間のインターバル速歩トレーニングの効果を検証したところ、5ヵ月間の継続率が95%、体力が最大20%向上、高血圧、高血糖、肥満などの生活習慣病指標が20%改善、膝痛・腰痛などの症状が50%改善、そのほか、うつ症状、認知機能も有意に改善したという結果が出ています。最近犬においても高脂血症からくる膵炎・糖尿病が多いように感じられます。また猫においても脂肪肝・糖尿病が散見されます。高齢者は「インターバル速歩」で生活習慣病の改善に取り組み、高齢犬・高齢猫では食事の見直しを考慮することをお勧めいたします。
それでは今週も里親募集の欄をお借りして当院で写真を撮った子たちの写真を掲載します。 写真を撮った方は是非お家のわんちゃんねこちゃんを探してみて下さい。
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