今週の写真
マイクロプラッチックとは何か?直径5ミリメートル未満のプラスチックの粒子や欠片のことを一般的にマイクロプラスチップと言われています。マイクロプラスチックは南極からチョモランマ(エベレスト)山頂、深海といったように地球上のほぼあらゆる場所で観察されています。 もともとはレジ袋、エレクトロニクス製品、ペットボトル、包装容器、化学繊維、タバコ製品、漁業用製品など、石油などを化学合成して人為的に作り出されたゴミです。新型コロナのパンデミック以後は、ロックダウンなどによって食料包装などに使い捨てのプラスチック製品の需要が増え、マスクや手袋などの感染保護用具なども多く使われるようになったことなどより一層プラスチック汚染が進んだという報告もされています。
プラスチックは内分泌撹乱などを引き起こすとされるビスフェノールA(BPA)、ジクロロジフェニルジクロロエチレン(DDE)、発がん性のあるポリ塩化ビフェニル(PCB)などを発生させます。そして、プラスチックのゴミは、紫外線や風雨によって細かく砕かれ、数mmからμm(マイクロメートル)、nm(ナノメートル)にまで微細化されてしまいます。
ナノサイズのプラスチックは、海洋のプランクトンやサンゴも食べることが知られています。有害物質を吸着したマイクロプラスチックを微生物が食べ、その微生物を小魚が食べ、より大きな魚介類から生態系の上位へと取り込まれ、有害物質が体内に蓄積する危険性が指摘されています。さらにこうしたサイズのプラスチックは細胞膜も通過し、生物の組織の内部へも侵入するそうです。なんと今では人間の血液の中にまでこのナノサイズになったプラッチックが確認されているそうです。そこでバイオプラッチックは環境を救ってくれるか?という話につながるのですが・・・。バイオプラスチックとは非石油の自然素材、たとえばトウモロコシやサトウキビ、小麦などでできたプラスチックだったり、生分解または堆肥化が可能なものだったりしています。環境への影響は?結論から言いますとバイオプラッチックはサトウキビ・トウモロコシ・小麦などの植物由来の非化石燃料なので二酸化炭素発生量は減少するに違いありません。しかし、植物由来プラスチックの中には、完全にまたは部分的に生分解できるものもありますが、すべての植物由来や非石油系プラスチックが生分解できるわけじゃありませんので環境には完全に良いとまでも言えないようです。
それでは今週も里親募集の欄をお借りして当院で写真を撮った子たちの写真を掲載します。 写真を撮った方は是非お家のわんちゃんねこちゃんを探してみて下さい。
6月6日
6月7日
6月9日
6月10日
6月11日