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スペイン風邪とはインフルエンザウイルスが原因で発症する風邪引きのことで世界で5億人が感染し、その内の5000万人ほどの人が死亡したと言われています。当時日本でも38万人の人が死亡したという記録が残っています。スペイン風邪の対策で米国のセントルイス市とフィラデルフイア市がとった行動様式により死亡者数が大きく違ったことを過去に本欄で紹介させて頂きました。その対策の違いをもう一度おさらいします。
急速に感染が拡大していた非常に危険なインフルエンザの症例が、米国のフィラデルフィア市で最初に確認されたのは1918年9月17日だった。 翌日、市はウイルスのまん延を防ぐため、人前で「咳をする」「つばを吐く」「鼻をかむ」などの行為をやめるキャンペーンを立ち上げる。ところがその11日後、市は戦勝パレードを決行し、20万人が参加した。感染症の流行は目前と予想していたにもかかわらず、だ。 その間に患者は増え続け、最初の症例からわずか2週間で、感染者は少なくとも2万人にのぼった。学校、教会、劇場、集会所などを閉鎖し、市がようやく「社会的距離戦略」を実施したのは10月3日のこと。しかし、その時点で市の医療はすでに崩壊していた。
一方、セントルイス市でも10月3日に最初の感染が見つかった。市の対応は素早かった。2日後にはほとんどの集会を禁じ、患者の自宅隔離を決断する。その結果、感染の速度は下がり、セントルイスでの死亡率(単位人口あたりの死者数)はフィラデルフィアの半分以下となった。
現時点で新型コロナウイルス感染者の自宅待機人数が、30000人を超えているそうです。上述の2市の事例からもわかるように徹底した感染対策を早期にやるのとやらないのとでは結果が全く違ってくるのです。
ウイズコロナというキャッチフレーズはどなたが考え出したものか知りませんが、私自身は結果的にはゼロコロナが正しかったのだと思います。1回目の緊急事態宣言を発出した後、新規感染者が減ったことに胸を撫で下ろし、何の対策もしてこなかったつけが回ってきたのだと思います。政治家の中には日本人は新型コロナには罹りにくいなどと公言する方も実際にいました。BCGを摂取しているから罹り難い、謎のX因子を持っているから罹り難いなどと平然と語る学者などもいました。冬が来ると寒くなりコロナが流行するから万全の対策をしなければならないという警鐘はかねてから存在したにもかかわらず、政治家も学者も著名なコメンテーターもほとんどの人がPCR検査の拡充に否定的で拡充政策を怠ってきました。皆さん思い出してください。1回目の緊急事態宣言発出後新規感染者が減少した後、東京都は感染者が待機するために借り受けしていたホテルを解約したため、7月、8月に入って感染者が増えてきた時には待機させる宿泊施設がないというていたらくな事態を引き起こしました。この一件を聞いただけでも新型コロナに対する対策の本気度が全然伝わってきませんね!本当に不思議なことに未だにPCR拡充のための施策を本気で行っているとは思えません。未だに密を避けろ、食事の時は小声で、外出するな、手洗い消毒をしろなどと為政者は声高く叫ぶだけで我慢しろの一点張りです。思えば先の大東亜戦争の時も優秀な学者、軍人、為政者は日本は必ず勝つ、神風が最後には吹いて勝つなどと声高に叫び破滅へと向かっていったのです。この新型コロナに対する対策は完全に失敗としか言いようがありません。対策の基本は、ワクチンが開発されるまではウイズコロナではなくゼロコロナでなければならなかったと思っていますが、皆様はどうお考えでしょうか?
それでは今週も里親募集の欄をお借りして当院で写真を撮った子たちの写真を掲載します。
写真を撮った方は是非お家のわんちゃんねこちゃんを探してみて下さい。
掲載をご希望されない方は、お手数ですが当院までご連絡下さい。(TEL0898-32-6054)
飼い主様が一緒に写っている写真は、飼い主様のご希望がなければ掲載を控えさせて頂いております.
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