今週の写真
18世紀の後半、イギリスの医学者エドワード・ジェンナーが8歳の子供に牛痘を植え付け、天然痘を予防したという事実はよく知られていますが、これがワクチンの始まりです。日本では年末から年初にかけて新型コロナの感染者が激増していて、早い段階でのワクチン接種が望まれているところですが、接種時期に関しては早くて2月末になると予想されています。しかし世界では欧米や中国、ロシアなどすでに数百万人の接種が行われていて、今後さらに接種が加速されると思われます。さて、そのワクチンですが数十種類が存在し、さらに100種類以上が研究段階にあります。そこでこのワクチンの種類について今回はお話させて頂こうと思います。冒頭のジェンナーですが、牛痘ウイルスに対する免疫が天然痘の発症を抑え込んだわけで、この場合は弱毒化ワクチンの範疇に入ります。ワクチンの種類としては①生ワクチン・・・実際のウイルスから毒性の弱いものを選んで増やしたもの。②不活化ワクチン・・・実際のウイルスをホルマリンなどで毒性をなくしたもの。③VLPワクチン・・・ウイルスそのものは使わずにウイルス表面に出ている突起の「スパイクタンパク質」を人工的に合成したもの。④組み換えタンパク質ワクチン・・・遺伝子組み換え技術を使ってスパイクタンパク質を人工的に作り出したもの。⑤mRNAワクチン・・・ウイルスの表面にあるスパイクたんぱく質を作るための遺伝情報を伝達する物質、「mRNA」を使って作り出したもの。⑥DNAワクチン・・・ウイルスの表面にあるスパイクたんぱく質のDNAを人工的に作り出したもの。⑦ウイルスベクターワクチン・・・ウイルスのスパイクたんぱく質を作る遺伝子を、無害な別のウイルスに組み込んで、そのウイルスごと投与するワクチン。このように色々な種類のワクチンがあり、しのぎを削っていますが、欧米で承認されたワクチンは、ファイザー社とモデルナ社のmRNAワクチンとアストラゼネカ社のウイルスベクターワクチンです。
それでは今週も里親募集の欄をお借りして当院で写真を撮った子たちの写真を掲載します。
写真を撮った方は是非お家のわんちゃんねこちゃんを探してみて下さい。
掲載をご希望されない方は、お手数ですが当院までご連絡下さい。(TEL0898-32-6054)
飼い主様が一緒に写っている写真は、飼い主様のご希望がなければ掲載を控えさせて頂いております.
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